時計修理の流れ

01

無料見積パックのお申し込み
及びお時計の送付

こちらのフォームより必要事項を入力し、無料見積パックをお申込みください。
申込みいただきますと、梱包用時計ケース、プチプチ袋、梱包材一式をお送りします。
簡単に梱包でき、同封の送状を貼るだけで発送準備が整います。

輸送中の破損や紛失の恐れがございますので、箱や説明書などは送らずに、時計本体のみお送りください。
(特殊なケースを除き、送料は当社負担)

02

現況報告と正式見積

1~2週間ほどで、メールにて現況報告と正式見積もりをメールさせていただきます。
お見積もりページ
お客様のご要望に合わせて、客観的に経験豊富な時計技師からのアドバイスをお届け致します。

※お見積もり後、キャンセルされた場合や修理不可であった場合は着払いにてご返却致しますので予めご了承ください。

03

正式依頼を頂き作業開始

見積もりした作業内容に納得頂いたら、正式発注となります。作業には大体4週間前後かかります。
経験豊富な時計技師が、直接あなたの時計の修理、オーバーホールを行います。

作業完了後は、入念に動作チェック、防水テスト等を行い、完璧な状態で、お客様の元へ大切な腕時計をお届けします。

04

時計のご返送と代金の
お支払い

お手元に修理完了後の時計とともに代金引換にて費用を頂戴しています。
(別途代引き手数料がかかります。)

※修理完了後、銀行振込・ペイパルでのオンライン決済(クレジットカード1回払い)も可能です。
(銀行振込手数料はお客様のご負担となります。ご了承ください)

修理期間について

修理の期間については以下が目安となります。
・修理納期:クオーツ 約4週間  メカ二カル 約5週間
・研磨(外装仕上げ)をご希望の場合、上記納期に+1週間となります。

なお詳細の納期は、時計をお預かりして2週間以内にお見積もりとご一緒にご連絡いたします。
※部品在庫の確認等により、遅くなる場合もございます。

時計外装の分解

ストラップ/ブレスレットを外しケース単体にします。裏蓋を開け、リューズを引き抜き、機械固定部品を外してから針・ダイアル付きのムーブメントを抜き取ります。その後、必要に応じてベゼル・ガラス・プッシュボタン類を取り外します。

時計外装の分解の様子

外装品研磨・洗浄の分解

分解された外装品は、洗浄室にて温水スチーマーや超音波洗浄機を使用して汚れを除去します。繊細な部品は手洗いによるブラシ洗浄を行います。
外装仕上げのご依頼品は専用の研磨機器類を使用し、製品オリジナルのデザインに磨き上げます。研磨には2種類のサービスが【ライトポリッシュ(フラッシュ仕上げ)と本仕上げ(レストア仕上げ)】があります。但し、深いキズ・打痕や刻印付近のキズは消すことができない場合があります。                            

外装品研磨・洗浄の様子

時計内装の分解

専用治工具を使用し、針とダイアルを外します。その後、ムーブメントを完全分解します。シンプルなクオーツ時計で30~50個、機械式時計で100個前後、機械式クロノグラフ時計になると200個前後の部品に分解されます。一点一点部品のコンディションを確認しながら、再利用できる物と交換を要する物の判断も行います。                           

時計内装の分解の様子

ムーブメントの洗浄

分解されたムーブメント部品をキズが付かないように専用のバスケットに入れ、ムーブメント用超音波洗浄機で約20分を費やして洗い上げます。*このムーブメント用超音波洗浄機では、洗浄(汚れ・油除去)⇒リンス(金属部品の表面艶出し)⇒乾燥までを行います。                           

ムーブメントの洗浄の様子

ムーブメントの組立

部品の良品状態を確認しながら、歯車の噛み合いやあがき(多少の隙間のことを言います)調整/金属部品の接触面などへの注油を行いながら、決められた手順でムーブメントを組み立てていきます。機械式ムーブメントにおいては、組立の途中で歩度(時間精度)調整をする必要があり、この工程には熟練の技が必要となります。

ムーブメントの組立の様子

時計のケーシング

組み上げられたムーブメントにダイアルと針を取り付けます。カレンダーのジャンプ時刻やクロノグラフの針位置など繊細な表示位置決めを行い、美観良く取り付ける必要があります。洗浄(研磨)後の外装品も元の形に組み立て直し、そのケースの中にダイアル・針を取り付けたムーブメントを組み込みます。リューズを差し込み、機械を固定し、防水加工を施して裏蓋を閉め、ケーシングの完了です。

時計のケーシングの様子

防水試験

腕時計専用の防水試験機を使用し、その時計の防水性能に準じた空気圧で試験を行います。日常生活防水3気圧/強化防水5気圧又は10気圧/ダイバーズウォッチに関しては10気圧の空気圧試験合格後に水防水試験を行います。
※千年堂では日常生活防水3気圧試験を行います。

防水試験の様子

ランニング試験

特に機械式時計に対しては専用の機器を使用し、疑似的な時計使用環境を作り、”ゼンマイが巻き上がるか?” ”歩度(時間精度)にズレが生じないか?” ”持続時間(Power reserve)が適正か?”などの試験を繰り返し行います。

ランニング試験の様子

品質検査

熟練の時計技能士によって修理・検査合格した時計を、更に品質検査専任スタッフがダブルチェックを行います。その内容は、時計の動作確認/外観検査/ファンクションチェックなどです。

品質検査の様子