千年堂について
クリーンルーム
千年堂のオーバーホール作業エリアはクリーンルームが完備されています。
時計内部に対してゴミや粉じんは大敵です。
時計修理技能士は防塵スーツを着用しエアーシャワー設備を通り抜け作業場へ入室します。
更にその作業エリア内には工場で使用する大型の空気洗浄機を2台設置することでより一層のクリーン対策を施しています。
また時計修理に対して別の大敵である温度と湿度も管理されており、昼夜23度前後の室温と低湿度をキープした作業エリアでお客様のご愛用品と向き合っています。
これは、ラグジュアリー時計ブランドのアフターセールスサービスや同業他者には無いとても優れた環境となっております。

研磨室設備
弊社の研磨作業は、他の作業エリアから離れた専用空間で充実した設備の下、行われています。
時計の内装修理同様、外装研磨も集中できる環境を必要とします。
お客様のご愛用品の外観をもう一度蘇らせるために、以下の設備を備えています。
・研磨作業に適した照明環境(明るさ)
・全ての外装仕上げに対応できる機器類
バフモーター 4台
ラッピング研磨機 1台
ベルトサンダー 2台
サンドブラスト 2台
中型旋盤 1台
レーザー溶接機 1台
ハンドリューター 3台
洗浄室にはスチーマー/中型の超音波洗浄機と乾燥機が設置されており、時計の外装品を綺麗に洗い上げます。
一般的に外装修理の現場は磨き粉や汚れが蓄積されていきますが、弊社の環境は5S活動の下、日々の清掃を行い清潔感を保持しています。
この研磨室の環境と設備は、お客様のご愛用品の仕上がりに直結する物と考えております。

特殊工具・特殊機器①
―シェルダイアル用剣抜き器
千年堂には時計修理に必要な数多くの特殊工具・機器が用意されています。
その一つが【HORIA社製シェルダイヤル用剣抜き器】です。
通常の剣抜き作業では”てこの原理”を使用するため、どうしてもダイヤル表面に負荷を掛けてしまいます。
ダイヤルはとても繊細な部品で”時計の顔”です。
特にシェルダイヤルは外的な力に対して非常に弱く、その取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
千年堂が所有する専用工具は特殊な構造でありダイヤルに負荷を掛ける必要が無いため、キズを付けたり破損する恐れがありません。
近年更に人気が上がっているシェルダイヤル時計は、他の時計修理会社では受け付けていない実情がありますので、是非千年堂への修理依頼をご検討ください。

特殊工具・特殊機器②
―Laser溶接機
2つ目の特殊機器として【Laser溶接機】が用意されています。
この機械では次の作業が可能です。
・外装仕上げ時の穴埋めや肉盛り
・バックル金属部分欠損の補修
・ダイヤルの干支足修理など
現在、外装部品の破損/故障に対するメーカー修理対応は部品交換が主流であり、その費用はとても高額です。
千年堂では補修で修理が完了できる可能性がありますので、お客様のご負担はかなり激減されると思われます。
一例としまして、ダイヤルの干支足折れも通常は部品交換となるためその費用は数万円(シェルダイヤルは数十万円)となります。
またアンティーク時計の場合はそのオリジナルのダイヤルは存在せず、修理不可の判断となることもあります。
同業他社では両面テープを使って簡易修理することが確認されていますが、あまり良い方法ではありません。
是非千年堂への修理依頼をご検討ください。


