キドメネジ(機止めネジ)折れについて

今日はお客様より時計の修理について頂いたご質問についてお答えしていきます。

Q.
(お見積りで)キドメネジが折れていますとありますが、なぜ折れるのでしょうか?
落としたりとか通常の使用ではありえない衝撃で故障したのでしょうか?
それとも、通常使用でもよくある故障なのでしょうか?
今後このようなことがないよう、使うにあたって気をつけたほうが良い使い方があれば教えてください。

A.
キドメネジとは時計のケースとムーブメントが動かないように固定するネジのことです。

キドメネジが折れると、折れたネジがムーブメントの中で転がったり、歯車の中で挟まったりすることにより、時計の不具合が生じたりします。

キドメネジ折れは長年の使用による金属疲労の蓄積や、外的な衝撃によるものが原因ということがほとんどです。

落下などの明確な衝撃があれば気づきやすいですが、金属疲労の上に軽い衝撃により折れるということもよくあります。

こういうケースですと気づかないのでなぜ折れたのかというのがわかりにくいのですが、
ある程度年数が経っているものであれば仕方がありません。

基本的には交換対応となり、通常のモデルですとキドメネジは2本ありますので2本とも新しく交換してしまえば、落としたりぶつけたりしないかぎり通常使用で問題はありません。

実際の修理の現場では何%くらいがキドメネジ交換を行っているか調べてみたところ、
当社では、修理依頼の約0.9%くらいの方がキドメネジの交換を行っております。

また、キドメネジ折れというのは、数は多くはないですが修理してしばらく経って不調になる原因の一つでもあります。

修理してしばらくしてからキドメネジ折れが発生してしまった場合、壊れる前兆が見抜けなかったという点に関しては大変申し訳ないのですが、保証期間内であれば再修理による交換という形で対応させていただきます。(衝撃等によるもの除きます)

確率的にはよくある現象ではありませんが、今回はキドメネジについて取り上げてみました。

不定期ではありますが、今後もお客様より頂く質問をこちらのSTORIESにてお答えしていきます。

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